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アキッレ・カスティリオー二 2 「アキッレ・カスティリオー二〜自由の探究としてのデザイン」

とにかくアキッレ・カスティリオー二氏の仕事が好きです

何がこんなにも惹かれるのかにも興味があります

実際に彼がデザインしたモノ(製品)を長く使ってきて感じることは

これからもずっと使い続けたいということです

なので、体験的にも、彼のデザインに好感と尊敬と敬意と持っています

また、彼の膨大な仕事のリストや写真を見て思うことは、

今まですばらしいと思ってきた多くの有名デザインが

彼の仕事に影響されていることに気付くことです。

多くのデザイン人が彼の切り開いた道をたどったのかと思うと共振の情動もさらに上がります

そして、彼の仕事のテレトリーの広さです

そのあまりにも凄すぎて知られていなかったデザインとの向き合い方を知ることのできる書籍が

「アキッレ・カスティリオー二〜自由の探究としてのデザイン」です

ローマ在住で演劇、映像、写真を中心に展開する芸術活動をされてきた多木陽介氏が

アキッレ・カスティリオー二とその周りの人たちとの築いた信頼関係をベースにまとめ、

2007年に出版された本です

日々の生活に欠かせない、住まいの照明や机から、

トリノの公共照明案やミラノの広場計画など、都市の導線、景観、機能としての考え方、

事物に対して子供のように「驚き」「感動」することができ、

それに対して「好奇心」を抱き、徹底して「探求」する彼の天性の素質や

デザインを学ぶ学生たちへ助言

「人のごく当たり前な身振りや慣習順応的態度、

人が気にも止めないようなフォルムを

批判的な目を持って観察することを」学びなさい

など、多くのエピソードから

デザインというものへの彼の思想などまで深く知ることができます

デザイン書籍として後世に残る名著だと思います。

◯アキッレ・カスティリオー二
(1918年2月16日~2002年12月2日)
家具、照明、放射線写真、その他のオブジェクトのイタリアのデザイナー
https://en.wikipedia.org/wiki/Achille_Castiglioni
http://fondazioneachillecastiglioni.it

◯多木陽介
(1962年~)
演出家、アーティスト、批評家。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇)中に渡伊、現在ローマ在住
演劇家、写真家、芸術活動家、エコロジーを進める人々の研究活動家、文化的主題の展覧会キュレーター
*カスティリオー二スタジオにはスタジオおよび模型のビデオ撮影をきっかけに2002年から研究が始まった。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

DESIGN de SMILE ! = Connecting the dots

https://www.axismag.jp/posts/2011/08/25249.html
https://ameblo.jp/ketfr/entry-12416377464.html