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そのために最も基本的で重要なことは、顧客が誰なのかを知ることだ。

セグメンテーション(segmentation)・・・

ターゲティング(targeting)・・・

ポジショニング(positioning・・・

そうです、マーケティングの第一人者、

フィリップ・コトラーの話です

競争優位、競合他社・・・・・

カスタマー・リレーションシップ・マネジメント・・・

ロイヤリティ・・・・・

彼がマーケティングの専門用語を一般的ビジネスワードにしたと言ってもよいでしょう

さらに、全体的に体系化して”マーケティング”というものが、

誰もが理解できるようにしたことが一番の彼の功績です。

例えば、前記した言葉の定義や顧客中心的な考え方、

フレームワークの提唱などのマーケティングに関わる全体を体系化し

その体系化されたものがわかりやすく、

誰もが実践できる内容でもあったことが彼を有名にしました。



コトラーは「顧客を理解すること」つまり「顧客のニーズを理解すること」に繰り返し言ってきてます。

この考えは、今のマーケティングの基礎になっている部分であり、

確立される前に説いていたのが彼の抽象度の高さでしょう。

その彼がマーケティングにおける”デザイン”の役割や現状についても語っています。

『デザインは、製品デザイン、サービス・デザイン、グラフィック・デザイン、環境デザイン・・・』

『デザインは、非常に幅広く用いられている。』

『デザインは、成功する製品やサービスを開発するうえで

 必要とされる一連のツールや概念を含んでいる。』

『デザインとは何かを理解している経営者、デザインを重視する管理者はほとんどいない。』

『デザインとスタイルを同一視している経営者が、せいぜいといった程度だ。』

そして、デザインの重要性の事例としてジャガーやその他の例も上げている

『ジャガーという車の成功の基礎が、スタイル(及び性能)であることは、言うまでもないが、

 頻繁に修理が必要な車なのだから、信頼性の高さが成功要因出ないことは明らかだ

 私の友人に常時2台のジャガーを所有している人物がいて、

 1台はたいてい修理屋に持ち込まれている(笑)』

『役割重視の製品であったとしても、アップル、B&O、モンブラン筆記具・・・なども

 外見的なスタイルは、同業他社製品との差別化するうえで極めて重要な役割を果すが、

 一方デザインは、製品の外観という域を超えた概念である。』と。

さらに、『デザインの優れた製品とは、下記のような基準を満たすような製品である』と。

『パッケージを開けるのが簡単』

『組み立てが簡単』

『使いやすい』

『修理しやすい』

『処分しやすい』

そう、いい(優れた)デザインとは、

入手方法から、使用方法、処分方法など、顧客のあらゆる行動をとことん考える必要があり、

そのために最も基本的で重要なことは、顧客が誰なのかを知ることだ、と。



ある自動車会社が女性をメインターゲットにした車のドアをデザインするにあたって

開発メンバーが爪を長く伸ばしたり、

ある企業が、自社製品に付加価値を与えることを目的に、デザイン担当の上席副社長を置いたり、

環境デザインを重視して、色彩、マテリアル、風合いなどを

インテリアデザインとしていかしデザインコーヒーショップなど

顧客が誰なのかを知って、取り組むことが

デザインマーケティングである。









https://ja.wikipedia.org/wiki/フィリップ・コトラー
https://en.wikipedia.org/wiki/Philip_Kotler

No intention, No design

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