自他ともに認めるアルファロメオ好きは
あのエンブレムを見たときから始まったのです
アルファロメオのエンブレムは、
今も世界中の自動車メーカーの中で
一番素敵だと思います。
左に十字架、
右側に人を飲み込む蛇が描かれている、
なんともいえないストーリーを感じさせます。
これは、アルファロメオが
ミラノ発祥の自動車メーカーである事、
人を飲み込む蛇(ビショーネ)が
ミラノのヴィスコンティ家の紋章である事、
そして、
ミラノの市章である白地に赤の十字
「聖ゲオルギウス十字」とを組み合わせたものだと
言われています
っていうか、そのままです(笑)
『人を飲み込む蛇』(ビショーネ)につについては
ヴィスコンティ家の先祖が森に住む人食い大蛇を退治した伝説、
彼らの先祖が十字軍遠征の際に戦って
倒したイスラム教徒がつけていた紋章であった伝説など
いろいろとストーリーがあり、
ヴィスコンティ家、ミラノ市、アルファロメオへと、
何層ものレイヤーを通して
その由縁がエンブレムになっているのです
このビショーネはヴィスコンティ家の支配するミラノ公国の国章にも取り入れられていて、
そしてミラノの街の至る所で見にします。
本来エンブレムとは、こういうものなのです。
私たちは今、
エンブレムも、シンボルも、ロゴも、マークも
一般的にすべて同等の意味で使っているのが現実です。
本来は、それぞれに別の意味というか
明確に役割があったのですが、
その必要性(違い)が膨れてきたことと
言葉でわかるように、
すべて海の向こうから来た言葉(概念)で
その思考から生まれたカテゴリーなので、
日本の中で、これらの違いを主張することは
屁理屈を振りかざすことになってしまうという
危険性さえあります
ここでは、それらはあくまで知識レベルと捉えていただき
エンブレムの定義を簡単に再整理してみたいと思います。
向かう中世の巡礼者たちは
それを帽子や服に縫いつけて、
自分たちの目的を明らかにしたといわれています。
また、中世には多くの聖人たちに、
絵などの画像でその人とわからせるためのエンブレムが与えられていました。
アレクサンドリアのカタリナには「車輪」または「剣」、
聖アントニウスには「豚」または「小さな鐘」がその例です。
これらは、とくに美術に描かれる時にはアトリビュート(象徴物)とも呼ばれていました。
一方、王や偉人に対しては、
一族の紋章と区別するエンブレムPersonal device(私的意匠)を作りました
有名なものは、
フランス王ルイ14世の「太陽」、
フランソワ1世の「サラマンダー(Salamander)」、
イングランド王リチャード3世の「イノシシ」などがあります。
今は、日常においては「エンブレム」というと
ほぼ「シンボル」(象徴・シンボル)と同じ意味で使われています。
深いですね。
別のブログでシンボルについても、
そして、シンボルとエンブレムとの違いなどにも
深く調べて、まとめてみたいと思います。
たのしみにしていてください
No intention, No design
ZeRo Design
DESIGN de SMILE ! = Connecting beyond the inner.
https://ja.wikipedia.org/wiki/エンブレム
https://ja.wikipedia.org/wiki/アレゴリー
https://ja.wikipedia.org/wiki/ビショーネ
https://en.wikipedia.org/wiki/Biscione
https://www.facebook.com/Alfa-romeo-emblem-342325412566027