諸説あるのですが、
世界で最も古い庭というか、園芸(この言葉が適切かどうか・・)は
森林園芸で、植物をベースとした食べ物を確保するための
屋外スペースの囲い込みだったようです
紀元前約10000年には、こうした取り組みは、すでに始まっていたらしく、
囲いを付けるというのは、動物や荒廃から逃れるための一種の障壁だったらしい。
時代を経て、庭の景観を楽しむようになったのは、
西アジアが先駆けで、その後、ギリシャ、スペイン、ドイツ、フランス、
そしてイギリスへと、西へ西へと広がっていきました。
今、私たちが口にする「ガーデンGarden」や「ヤードYard」という呼び名は
「ギアgeard」という言葉がルーツで、「フェンス」や「囲い」を意味しています
また”ガーデン”は、古代ヘブライ語の「ガン:GAN=囲む」と
「エデン:EDHEN=楽園」の造語だとも言われています。
中でも、伝説とまでいわれ影響力を持ったエジプトの
アレクサンドリアのプトレマイオス庭園という古代庭園や
https://ja.wikipedia.org/wiki/アレクサンドリアの大灯台https://en.wikipedia.org/wiki/Lighthouse_of_Alexandria
ローマから庭園デザイン理論の誕生〜、
ランドスケープアーキテクチャー、エンジニアリング、給水、
そして、公園や広場などの公共プロジェクトへとつながっていきます。
FIRMITAS(堅さ、耐久性、強さ)、
UTILITAS(商品性、便利さ、実用性)、
VENUSTAS(喜び、愛らしさ、美しさ)が、
デザインの主な目的と言われ始める時代です。
13世紀には、フランスの南部ラングドックと中心地イル・ド・フランスでガーデニングが復活し
古代ローマ時代の別荘や庭園のあり方を再発見することで、
ルネサンス様式の新しい庭園が生まれ
そのヴェルサイユ宮殿が代表する正式な庭園の流れは、
イギリスの庭園とフランスの庭園が優勢になる
18世紀半ばまで、園芸様式の中心となっていきます。
19世紀になると、その歴史的な復活とロマンティックなコテージ風のガーデニングが生まれました。
イギリスでは 、造園家という仕事が一般化し、個性を競うようになり、
野生の庭園や時間をかけて作り上げていく多年生の庭園が始まります。
これらヨーロッパの形式は北米にも伝わり、気候にも適応して、
公共の公園 、キャンパス、そして郊外の風景のデザインなど、多くのモノに影響を与えました。
20世紀には、庭園におけるモダニズムという考え方が生まれます、
また、ビルの屋上や家の屋根に植物などを植え、都心を緑化させるグリーンルーフや
雨水利用など、環境意識や持続可能なデザイン思考という
革新的な新しい”庭”の姿も多彩に始まっています。
DESIGN de SMILE ! = Connecting beyond the inner.