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”新しい青”『BLUETIFUL』がクレヨンにラインナップ

始まりは2009年、

オレゴン州立大学のマススブラマニアン教授と

マススブラマニアン教授と彼の生徒たちが

専門分野である電子機器関連プロジェクトの

研究実験中のことでした

酸化マンガン、イットリウム、インジウムを

組み合わせて加熱したとき

まばゆいばかりのエレクトリックな光と出会ったのです

その誤って出会った美しい光は

200年以上ぶりの新しい青だったという物語です。

西洋、西洋絵画で “ブルー” といえば

フェルメールと連想するくらい”有名な色”です


フェルメール《真珠の耳飾りの少女》1665年マウリッツハイツ美術館所蔵

”ファルメールブルー”と言われるようにまでなったのは

彼が好き好んで多用したことだけでなく

当時、希少で大変高額で気がるに使えない色がブルーでした

古くは6〜7世紀に作られたアフガニスタンの寺院の洞窟画にも使用されていたです。

別名『ウルトラマリンン(海を越えて)』と言われ、原料は鉱石ラピスラズリ、

当時はアフガニスタンの一部の地域でしか

採掘されていなのかった大変貴重な石です。

鮮やかな青い石を砂のように細かく砕いて、

作られる『ウルトラマリン』はかなりの高級品。

それまでは各式の高い宗教画にしか

使うことが許されなかった特別なもので

金よりも高価な顔料だったとも言われています。

17世紀に活躍したフェルメールは市民でしたが、

奥さんの実家はオランダのバブル景気の勢いにのたお金持ちだったことで

高価な顔料を贅沢に使うことができたとも言われています

当時、主役となる人物の服の色などに使うことが多かった高価なウルトラマリンを

何気ない壁や家具などにも使っていたのはフェルメール意外に類をみません

その美しい青はフェルメールの代名詞になったのは必然です。


フェルメール《牛乳を注ぐ女》1657年 アムステルダム国立美術館所蔵

新しく発見された青は”YlnMnブルー”と名付けられます。





名前は原料であるイットリウム・インジウム・マンガンの元素記号に由来しています。

色鮮やかで耐久性があり、無害なうえ

低コストで生産できるなどさまざまな特長があり、

画期的な発見として注目を集めました。

マススブラマニアン教授は後で語っています

「このブルーは、誤って発見したのです」

「私たちは、それを探していなかった、それは偶然だった」

「でも幸せな事故でした」

「そして科学的発見のほとんどは、予期しない場所から来ています」

と。

そうなんですよね・・・

人間の歴史、そして今も変わらぬ日常的に

「これが欲しい、この色が欲しい、こうしたい・・・・」

人のエゴが先に立つと、さまざまな無理が生じます

望んでいなくても与えられるものもある

「それをどう受け取り、生かしていくか・・・」

そのなことをふと考えてしまいました・・・。

さて、話を戻します

この新しい”色の子”の特徴は、

顔料ファンやクレヨン愛好家、企業にとっても魅力的です

https://www.crayola.com/splash/promos/newcolor?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=2017_brand_newblue



クレヨラはこの”YlnMnブルー”を商品化し

クレヨンにラインナップすることを決め

ネーミングを一般公募したことで

さらに話題となりました

そして、ついに決まりました

新発見の青色顔料の名前は

「Bluetiful」と。

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