独特のアイヌ文様には法則がある、
モレウ(渦巻)、アイウシ(矢印)、シク(目)の3つから構成する。
アイヌのテキスタイルに惹かれたのは
人族博物館でアイヌの紋様を観たのが始まりだった。
十数年を隔てて、千歳空港でも、そのアイヌのテキスタイルを観た
古い少数民族には独特のデザインがある
世界中の少数民族に共通していることであり、
北極園(ツンドラ地帯)に住んできた民族やその歴史に関連するデザインは大変興味深い。
特に衣服という死に直結する重要な道具には独特のデザイン(テキスタイルデザイン)がある
さらに驚くべきことに、この広大なツンドラ地帯には、何か共通するデザインスピリッツを感じるのである。
先日見た、北欧スエーデン北部に生息する少数民族を題材にした映画『サーミの血』に触発されて
テキスタイルデザインの事を検証したくなった。
テキスタイルデザインとは、突き詰めていくと、人の思いの叫びだと思う。
人は誰しも孤独であり、人は独りでは生きていけない。
矛盾しているが、どちらも本当である。
テキスタイルデザインとは、
この矛盾がそのまま形になったものだと思う。
デザインする行為そのものは孤独を強いるが、
そのプロセスやその後の流れは、独りではなしえないものへと繋がっていく
そのデザインを身に付けた瞬間から、
そこには人(送り手)と人(受け手)がいて
どんどん広がっていき
繋がりができ、何かが生まれ、
互いに意味をもち、深め、
時間を隔てながら、双方向の共同作業を生み続けていくからである。
服は与えられても、その絆は与えられない。
それらの出来事は能動的で、創造的な作業だからだ。
自ら紋様を描き、刺繍等して生地にして、
衣服へと作り上げていくことで、
頭の中にある世界を構築し、
その世界に対するさらなる創造を自己のながで決めていかなければならない。
それは、群れることのへの始まりかもしれないし、
連鎖する瞬間かもしれない。
しかし、デザイン、テキスタイルデザインが素晴らしいのはそこから先だ。
独りで向き合っていたこと、その時から、
”新たな世界と繋がることへとなる機会”を産みだすことができる。
北極という想像を絶する厳しい環境、その厳しい孤独であることが、
本質的な機能への”強い思い”から独自のデザインを創造し、
その”思い”が、誰かと出会い、繋がるということになっていったのだろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アイヌ
https://en.wikipedia.org/wiki/Ainu_people
https://ja.wikipedia.org/wiki/サーミ人
https://en.wikipedia.org/wiki/Sámi_people
https://ja.wikipedia.org/wiki/蝦夷
https://en.wikipedia.org/wiki/Emishi
https://ja.wikipedia.org/wiki/イヌイット
https://en.wikipedia.org/wiki/Inuit
https://ja.wikipedia.org/wiki/エスキモー
https://en.wikipedia.org/wiki/Eskimo
https://www.polewards.com/arctic-people/
No intention, No design
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